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『僕だけがいない街』何度もページを戻してなかなか読み進められない最高のおすすめミステリー漫画

外国ドラマのウオーキングデッドを最近見始めました。今更。

あのドラマ、めちゃめちゃ面白い!
特に、各話の終わり方が秀逸で、次回が気になって気になって仕方がないです。

そして、今回紹介する『僕だけがいない街』も各巻の最後のヒキがとてもいいですね。次の巻へと伸びる手が止まりません。

今度、藤原竜也さん、有村架純さん主演で実写映画化されますね。子供時代がメインの作品なのでどうなるか気になります。ミッチー(及川光博)もハマり役になる可能性ありますね。


僕だけがいない街』のここがおすすめ(ネタバレあり)


傑作タイムリープミステリー


00年代中頃の日本から始まります。ピザ屋でバイトをする漫画家藤沼悟が主人公。
彼は、「周辺の人物の命が事件や事故で危険にさらされるとその原因が起きるタイミングまで時間が戻る」という能力を持っています。
その能力を悟自身は「リバイバル(再上映)」と呼んでいます。

そして、その事件や事故の原因を取り除くまで何度もリバイバルが起こります。

この能力を中心に物語の謎は進みます。

僕だけがいない街(6)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)

主人公 藤沼悟(青年時と少年時)


謎のキーがタイムスリップ系なので、とにかく時間軸を行ったり来たりで頭がこんがりがち。
ついついページを戻して確認しながら読み進めちゃうので時間がかかります。

しかし、かなり緻密に練られた展開はタイムリープものの中でも傑作だと思います。

真犯人の判明の仕方がゾクゾク

特に、途中で判明する真犯人がわかるシーンは鳥肌がたちました!
まさか?まさかと思っていたが、まさか!
ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、まずは最初の最大の山場はあのシーンだと思います。
今まで読んだ漫画の中でも5本の指に入るゾクゾクシーンです。

また、細かい演出も上手いんですよね。
伏線を張りつつ、ちゃんと回収もしていて、張る数と回収する数のバランスがいい気がします。

この作品は「このマンガがすごい」や「マンガ大賞」にもずっとノミネートされています。
納得の構成力、ストーリー展開、演出だと思います。

僕だけがいない街(7)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)


荒木飛呂彦先生の情報も少しあり

作者の三部けい先生は、あの「ジョジョ」の荒木先生のアシスタントをしていました。
荒木先生との思い出も巻末に載っているので、ジョジョファンも必見です。

そういえば、真犯人、ジョジョ第四部のあのキャラクターを感じるな…(ぼそり)

あと、意外だったのが三部先生は瓦敬助という名前で『菜々子さん的な日常』というラッキースケベ漫画を描いていたこと。
こちらは中学生男子にはたまらん内容になってます。

菜々子さん的な日常REVIVAL(1) (ビッグコミックス)


まとめのひとこと

非常によくできたミステリー!できれば完結して一気読みがオススメです!